福岡の産廃処理業者火災 2018年3月31日まで業務停止に
福岡県嘉麻市大隈の産業廃棄物処理会社「エコテック」で起きた中間処理場火災で、県は12日、同社を廃棄物処理法に基づいて同日から2018年3月31日まで業務停止とする行政処分を出したという。
この業者は、県によると、同社は同法の基準の5倍超にあたる約2万立方メートルのごみを処理場に保管。同社が県に提出した産廃処分業許可申請書に記載された保管容量を大幅に上回っていたという。
また、同社がごみを搬出して保管量が基準を下回った場合は業務停止期間を短縮するという。
火災は5月28日に発生し、出火から27日目の6月23日に鎮火している。
https://mainichi.jp/articles/20170713/k00/00m/040/056000c
<解説含むつぶやき>
今回の産廃業者の火災、延焼は長かったですね~。
また本件は廃棄物保管上限の5倍超あったということですが、この会社の処理能力は合計約8.5t。その14日分が保管量上限ですので、約130tが保管上限。その5倍超が保管されていたということですので、約650t超が保管されていたという計算に。
(以下の写真はイメージです。)

この計算で考えますと、やはりどう考えても多すぎですね。。。
この会社のHPを見て知り得たのですが、社員も25名ということですので、一旦そんなに増えてしまうとなかなか定常の状況には戻らないかもですね。
また、今回の行政処分の業務停止期間の短縮というやり方ですが、こういうのも”あり”なんですね。(はじめて聞きました( ゚Д゚))
したがい、650tが130tになれば、行政処分は解除ということになりますかね。
でも火災で燃えてしまったわけなので、実際のいまの物量は相当に減っているかもですね。(でも容積は減っても重量は減らないか・・^^;)
とはいえ、この会社の処理方法は、「焼却」ではないので、そのまま燃え殻を2次委託というわけにはいかないでしょうけどね。
でも最近非常に多い産廃業者の火災、スクラップ業者の火災の要因は、バッテリーなどの品目が増えてきたことによるものなのでしょうか。
バッテリーによる持ち運びの利便性が上がるのはうれしいことですが、このような”リサイクル”ということも考えてメーカーは製品化してほしいところです。。。
坂本裕尚
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