食品廃棄物削減への取り組み
先日、イオン社から食品廃棄物を2025年までに半減させるという報道発表がありました。
内容は以下のとおりですが、その中で他の会社にも渡って取り組まれているそのひとつに、『賞味期限「年月」表示に』というのがあります。
◇イオン、食品廃棄物を25年までに半減
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2229700016102017000000/

このイオン社でも賞味期限の表示を「年月」に変更していくという取り組みがありますが、その他の会社、例えば以下のような会社でもこの取り組みは進んでいるようです。
◇サントリー食品、飲料の賞味期限表示「年月」、全商品の9割に拡大
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00443893
◇AGF、家庭用製品約9割の賞味期限を2017年度中に「年月日」から「年月」表示へ
http://www.agf.co.jp/company/news/2017-08-17-833.html
この各社の取り組みは、スーパーなどでの納品過程で、1日でも早い賞味期限のものは廃棄になってしまうのを防ぐための措置ですので、よい取り組みですね。
でも、本当であれば、以下のような業界ルールとなっている「3分の1ルール」の見直しを行政の方が業界団体にリードしていく方が効果があると思われるのですが・・
◇「食品ロス」減へ、商慣習の見直し促す 京都市、販売延長後押し
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170218000061
その他、諸外国では、以下のような取り組みが行われつつありますので、そのあたりも予備知識を入れておかれてもよろしいかもしれません。
◇コンシューマー・グッズ・フォーラム、食品廃棄物削減のため、食品の日付表示の簡略化
・コンシューマー・グッズ・フォーラム(70ヵ国、400社の大規模消費財メーカーのネットワーク)
・食品廃棄物を削減するため、2020年までに食品の日付表示を世界規模で簡略化する
・これまで「販売期限」や「消費期限」などのわかりにくい日付表示により、アメリカだけで年間最大290億ドルの損失につながっている
・日付表示を簡略化し、食品廃棄物を削減するための行動喚起として、小売業者や食品メーカーは以下の3つの対策を講じる必要あり 1)表示は1つのみ 2)表示の選択:傷みやすい食品は「消費期限」、長期保存できる食品は「賞味期限」 3)日付表示の意味について理解を深めるための消費者教育
今後もこのような動きに注目していきたいと思いますし、このサイトでもご紹介していきたいと思いま
坂本裕尚
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