焼酎粕でメタン発酵
<簡単に言うと>
・未来電力は、焼酎を蒸留した際の副産物である焼酎粕を利用するバイオガス発電所「宇佐バイオガス発電所」を宇佐市日足地区に建設した
・焼酎粕をメタン発酵させてバイオガスを生成し、ガスエンジンを使って発電
・焼酎メーカーから焼酎粕を回収して活用することで発電コストを抑えた
・これまで焼酎粕は産業廃棄物として処分されていたが、処理にかかるコストが高いことが課題であった
・発酵後に残る消化液から液肥を、固形物から堆肥を生産する
・同社の関連会社がバイオガス発電所の隣接地で運営するカボス農園で活用するほか、日足地区の農家には無償で提供し、その他の地区には販売する
・1日約30tの焼酎粕を処理する能力を持ち、発電設備の出力は600kW
・年間発電量は約303万kWhを見込み、これは一般家庭約840世帯分に相当
・総事業費は約10億円。発電した電力は九州電力に売電し、年間1億2000万円の収入を見込む

https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/080311364/?ST=msb
<つぶやき>
・この事例は、バイオガスのメタン発酵施設で、対象の廃棄物は、産業廃棄物
・今後は、一般廃棄物のバイオマス施設(特に木質バイオマス)が次々と建設されるものと予想
・一般廃棄物の処理施設は、いま現在の人口に対する処理施設とならざるを得ない
・しかしながら、人口は多くの地域で減少していくので、過剰スペックとなりがち
・そのため、一廃処理施設と産廃処理施設は今後は切り離さないのが自然の流れと思われます
坂本
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