産業廃棄物管理票交付等状況報告書の「数量」について
Q:「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」でよくある”間違え”は、なんですか?
A:報告書に関する問い合わせで一番多いのが「数量」についてであって、処理業者の台貫の実際の重量を採用するという”間違え”です。

<解説>
これは、例えば、排出事業場では計量する設備等がないため、A票の数量の欄にはとりあえず「10t」と書いたとします。
ところが、処理業者の台貫で重量を計ったところ、「3t」だったとします。
排出事業者としては、(本当は特に気にしなくてもよいのですが)行政に提出する報告は廃棄物の数量はできるだけ少なく報告したいという潜在的な意識が働いてしまい、処理業者の台貫の重量の3tを採用するということがよくあります。
ですが、これは本当は”間違え”なのです。
この産業廃棄物管理票交付等状況報告書は、その名のとおり、交付等状況報告なので、A票の数量の欄に排出事業者が記入した数量が報告されなくてはなりません。
したがい、このケースですと、10tが報告されるということになります。
ここで私の思うところを付け加えておくと、行政はそんなにはこの数量の数字の大小は排出事業者が思う以上に重要視していないのかなと推測します。
ということもあり、A票の数字そのままの報告をされるのがよいものと思われます。
坂本裕尚