水銀にかかる法改正 ~乾電池編~
水銀にかかる廃棄物処理法改正で、皆さんの事業場に多く関係する品目については、「乾電池」、「蛍光管」ではないでしょうか。
今回の案内では、そのうちの「乾電池」について、少々調べてみましたので、紹介します。

■乾電池 ・1990年代以降、乾電池の水銀を使用しての製造禁止(国内) ・ゆえに、現在はすべて水銀フリー ・海外で生産された乾電池には水銀が含まれている可能性がある ・以下のページ数6頁(以下のボタン電池情報もあり)にもあるように、現実的には水銀の有無の乾電池分別は難しい https://www.env.go.jp/recycle/waste/mercury-disposal/h2712_guide1.pdf
■ボタン電池 ・水銀含有の可能性のあるボタン電池の種類としては、アルカリボタン電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池の3種類 ・アルカリボタン電池・・2009年より無水銀品が販売開始された。2020年までに全て無水銀化される見込み。(用途:ゲーム機等、品番:LR・・) ・酸化銀電池・・2005年より無水銀品が販売開始された。国内流通分は既に無水銀化されている。(用途:腕時計等、品番:SR・・) ・空気亜鉛電池・・完全な無水銀化は困難であり、見通しは不明(用途:補聴器等、品番:PR・・)
■推測 以上のこと、プラス以下のサイトの情報から、水銀含有電池を空気電池のみとすると(アルカリボタン電池の情報がないため)、水銀含有電池の割合は、一次電池全体の2%弱という計算に。 http://www.baj.or.jp/statistics/10.php
■結論 ボタン電池含む乾電池については、これまでどおりの処理委託先でよろしいものと思われます。
ただし、収集運搬業者も処分業者もその許可を有していないとそれは無許可業者への処理委託になり兼ねませんし、契約書やマニフェストの記入も一定のルールが加わってきますので、要注意。
次回は、蛍光灯の取扱いについて、&前項の無許可業者への処理委託とならないための情報もお伝えしていきたいと思っています。
坂本裕尚